やまとうたは、

人の心を種として、よろづの言の葉とぞなれりける。

山高み見つつ我がこし桜花

風は心にまかすべらなり


アイドル短歌3月分



撃ち落とすなんて誰にもできないよ 銀河系一速い彗星 /ラウール


心臓がドクンドクンと吼えている さながら獣、獰猛なほう /佐久間大介


天球に穴が空いたと思ったら満月だった話でもする? /渡辺翔


地下鉄に乗ってる隙に文明が滅んじゃったらどうしよ、とかね /深澤辰哉


風光る クリームソーダの色付けは雨があがったあとの青空 /渡辺翔


きみの名が春に似ていてこんなにも嬉しくなった 花びらなぞる /Snow Man


道なりに咲いた木蓮 春はもう隣町まで来ているらしい /Snow Man


左手に透ける血潮が赤いのは薔薇のつぼみの手を取ったから /宮舘涼太


この度の開花宣言聞き逃さないでね さくらはじめてひらく /ラウール


有明の月と見るまでに、なんて言う気持ちが少しわかる気がした /深澤辰哉