2021-01-01から1年間の記事一覧
千歳のためし君にはじめむ アイドル短歌7月から 7月 捕まえておいた桜にワン・ツー・スリー、魔法で踊るピルエット /佐久間大介 もし今夜雲を散らしてくれるなら花も乙女も春を言祝ぐ /佐久間大介 通ひ路をそっと閉ざしてこのまんま地上で花と踊りませんか /…
君渡りなばかぢかくしてよ アイドル短歌6月分 まだあげ初めし前髪の はじまりは夏を透かしてレモンイエロー /Snow Man ノックした扉の向こう、光の先、待っていたのは君だったのか /Snow Man ブラウスがはじき返した炭酸に夏は宿って君が笑って /Snow Man ち…
昔の人の袖の香ぞする アイドル短歌5月分 あの星の名前は何と問う声に答える9つ分のステップ /Snow Man 両手から溢れるほどの幸運をきらきら纏ってパープル・パッチ /深澤辰哉 ドロップの缶を振ったらグレープが出たときみたいな幸福ひとつ /深澤辰哉 深呼吸…
消えあへぬ雪の花と見ゆらむ アイドル短歌4月分 春の終わりにひとひらの花筏乗って漕ぎ出す夜は瑠璃色 /Snow Man 花の色は移りにけりな この春のトレンドは青、蒼天のいろ /Snow Man この場所はあの日のゴールでスタートでそして遥かな旅路の途中 /Snow Man …
春に霞める世のけしきかな アイドル短歌3月分 コンサート・ホールに積もる新雪の名残をひとつ手元にたぐる /Snow Man 宵闇に見紛う毛並みのいきものの瞳はぎらりと細まって金 /Snow Man Spring has come! 次の春へ向かう365日の旅路 /Snow Man 切り札は最後…
こほれる涙今やとくらむ アイドル短歌2月分 吉方を向くためだけに今入れたアプリ、さよなら、また来年ね /深澤辰哉 いちばんに届く光を捕まえて毛先にぎゅっと閉じ込めて春 /佐久間大介 有明の月とおそろい こっそりと明かりを少し分けてもらった /宮舘涼太 …
千歳のためし君にはじめむ アイドル短歌1月分 真っ白な靴ひも結び直したら朝陽を吸って10km走る /岩本照 泣きながら握りしめてた運命が海の向こうで笑ってる、ほら /Snow Man 歯車を回す女神の指先もつかんで走れ水平線へ /Snow Man 葛藤も挫折も傷も憧憬も…
ひと日もみ雪降らぬ日はなし アイドル短歌12月分 窓ガラス越し 月光を銀と最初に呼んだのは誰なんだろう /ラウール 瞳からこぼれた星に虹色のコットンキャンディ並べて宇宙 /Snow Man 右肩に降ってきたのは初雪か春を待ちきれなかった花か /Snow Man 特別に…