やまとうたは、

人の心を種として、よろづの言の葉とぞなれりける。

たちばなのにほふあたりのうたた寝は

夢も昔の袖の香ぞする





アイドル短歌5月分






行く春の代わりに花を咲かせましょう 匂ひぬるかな薄紅、ひらり /Snow Man


最強の大人なのです なぜならば8輪の花を抱いているので /深澤辰哉


深海の底から空へ手を振って28回目だった昨日 /深澤辰哉


奇跡とか、必然、執念、あとその他、なんでもいいよ 呼びたいように /深澤辰哉


ことことの「ことこと」って何?玉葱をコンソメで煮る ことこと ことこと /佐久間大介


「光あれ」生まれた朝に聞いた声、やっぱ神様だったんだろか /岩本照


どうせなら一番良い服、良い靴で飛び込んでやれぬかるんだ街 /目黒蓮


かさぶたの痕も寄り道した靴も共有してる なんちゃって はず /渡辺翔


起きたとき右目が一重だったなあ、とか考える みりん少し足す /向井康二


フルネームをアルファベットで書いたとき一番最初に来てるのが愛 /岩本照


右の爪ぜんぶキラキラに塗ったなら銀河みたいで楽しいきっと /ラウール


あの頃に持ち歩いてた第5世代、何色だったか当ててみてよ / 阿部亮平


花びらと瞳が夜明けの色なのは同じ名前を持っているから /目黒蓮


フライパンにバターをひいて両面を焼いたら愛を添えて完成 /宮舘涼太


めいっぱい吸い込んでおいた春風が爪の先まで届いて5月 /佐久間大介