やまとうたは、

人の心を種として、よろづの言の葉とぞなれりける。

いにしへにありきあらずは知らねども

千歳のためし君にはじめむ


アイドル短歌1月分




真っ白な靴ひも結び直したら朝陽を吸って10km走る /岩本照


泣きながら握りしめてた運命が海の向こうで笑ってる、ほら /Snow Man


歯車を回す女神の指先もつかんで走れ水平線へ /Snow Man


葛藤も挫折も傷も憧憬もぎゅっと固めて一息で吐く /Snow Man


入射角30°にて飛び込んだコバルトブルーは塩辛いか /Snow Man


無重力空間 星のお砂糖とリボン飾ってデコってあげる /Snow Man


ロケットの窓から見えた流星はショートケーキと同じ色して /Snow Man


あたたかなスープかきまぜ黄金色のにおいで肺を満たして霜夜 /宮舘涼太


夕暮れの明かりの灯る窓枠に一輪そっと薔薇を置いてく /宮舘涼太


ボールペン、シュークリームの苺、口紅 生活にひそりと祈り /宮舘涼太


夕陽さえ胸にちくりとしみるのはひとりじゃないと知っているから /Snow Man


擦りむいた膝もほどけた靴紐もなんだってんだ僕らのものだ /Snow Man


頭から爪の先まで掛け値なし 清く正しく美しくあれ /阿部亮平


思い出におひとついかが、初雪のかけら一粒入れてあります /Snow Man


差し色は心臓の色、薔薇の色、朝陽に燃える地平線の色 /Snow Man


燃え上がる炎へ飛び込んで行くのは炎からまた生まれ出るため /宮舘涼太


あの朝の雪に伝えて、降りていく地上にはもう春が待ってる /Snow Man


ねえ明日雪は降るかな?初雪を待つなんていつ以来だろうね /Snow Man


3歩目で踏み切る ちゃちな信念じゃカフスにすらも届きゃしないぜ /Snow Man


まばたきを三度、願いは流星じゃなくて右手が掴み取るもの /Snow Man


ひとつずつ思い出せるよ、初雪も星が降る夜も桜の花も /Snow Man


冬に生まれてよかったこと:雪が降ること、花が咲くのを待てること /Snow Man


そのケーキ食べ終わったら来年はどれにするか考えておいて /Snow Man


思い出を365日分花びらにして街に降らすよ /Snow Man


手のひらに掬ったものを同じだけ掬って大事だねってわらう /目黒蓮


たはむれに手折る白菊 霜よりも夜に溶けてくためいき似のやつ /ラウール


弾丸はハートの形、特注の撃鉄はやわらかにグリーン /阿部亮平


今日の日はさようならまた風花に乗ってどこかに生まれ来るまで /Snow Man