やまとうたは、

人の心を種として、よろづの言の葉とぞなれりける。

秋の夜の月の光しあかければ

くらぶの山も越えぬべらなり




アイドル短歌9月分




気まぐれに小指ではじいて見せてみて その白銀の一等星を /ラウール


秋来ぬと目にはさやかに見えねども 付ける香水新しくした /宮舘涼太


背景を青一色で塗るようなそんな季節はもうすぐ終わり /向井康二


色男なんだぜ覚悟できてるかい 夢も現も掌の上 /Snow Man


今日の日を特別な日にしちゃおうよ 一番でっかいホール買おうよ /Snow Man


9つの星が描いた流線でなぞる唇 物語る赤 /Snow Man


雨雲にお砂糖ひとさじ溶かしたらちょっと甘めの虹が出るかな /佐久間大介


歓声を、光を、愛を、喝采を、ぜんぶ桜に変えてみせるよ /Snow Man


本日のスペシャルメニュー 雲間からのぞく青空あきかぜ風味 /宮舘涼太


いいことがあった日 ひとつ、とっときの宝石みたいなチョコをほおばる /岩本照


飛ぶ術を持たぬ地上のみなさんへ こちら夕陽がきれいです かしこ /佐久間大介


僕たちは何にでもなる 春霞、夏の稲妻、秋の陽、冬凪 /Snow Man


15年前に生まれた心臓が今日も変わらず稼働している /佐久間大介


大昔翼の生えてた場所にいま積んでいるのはジェットエンジン /ラウール


大きめの消しゴムひとつ 今晩は月の輪郭ぼかすお仕事 /深澤辰哉